~院内感染を防ぐ「殺菌ロボット」、紫外線照射で病室を隅々まで消毒
(シリコンバレー発:ロボット最前線)
NEWSPICKSに面白い記事が載っていたのでシェアします。
習慣は、それが習慣であるからこそ従われるべきで、それが合理的であるとか、正しいということから従われるべきではない。 (パスカル)
1台で1日60室以上の病室を殺菌
院内感染は病院や患者にとって深刻な問題だが、アメリカでも毎日、病院を訪れる患者の25人に1人が罹患(りかん)しているという。
どんなに細心に消毒をしたり手を洗ったりしても、どうしても目の届かないところがある。院内感染を起こした際のコストは、お金と評判の両面で大きく、病院にとっては悩みの種だ。
そこに登場したのが、殺菌ロボットである。
殺菌ロボットは、病室などに置いてボタンを押せば、自動的にそのまわりを消毒してくれるというもので、アメリカで導入が広まっているもののひとつはゼネックスという会社が開発した製品だ。
同社以外にもすでに20社前後の会社が同類のロボットを開発しており、ロボットの新しい市場と言える。
ゼネックスの製品はカートのようなかたちをしている。それを病室に運び込んでスタートさせると、上部の傘のようなものが高く伸び、その下に取り付けられたシリンダー状の光源から紫外線(UV)が照射される。
パルスでピカピカと点滅して発せられる紫外線は方々に反射して、人間の手では届かないベッドの裏や病室の隅、壁の隙間といったところにも到達するというしくみだ。1台で1日60室以上を殺菌できる。